バタフライピーの天然青色色素を活かした多様性

どんな用途があるの?

レシピ スイーツなどの着色に活用可能

アパレル 衣類の染色としても活用可能

安定性はあるの?

チョウマメ花エキスは多くの論文で安定した色素として評価されています。チョウマメからできる青色媒体は食品、化粧品、着色料素材との混合によって、その目的に応じて均一分散、溶解、乳化、ペーストの安定状態を構築でき、それらの状態に応じて要求される特性、物質、形態を維持し、最終商品においてブルーベリーよりも変色、結晶化、沈殿などの品質劣化を起こさなくすることができます。

どこから抽出されているの?

天然系青色色素としては、アントシアニン系色素が使用され、植物花弁あるいは果実から抽出され製剤化されています。植物中では配糖体、さらに各種有機酸でアシル化された状態や他の生体成分としての複合体として存在することが多く、アグリコン部分であるアントシアニジンの種類、結合糖ならびに有機酸の種類など、さらにそれらの数によって数多くの化学構造が存在しています。発色団は基本骨格のアントシアニジンであり、フラビニウムカチオンを母格として結合する水酸基メトキシ基の数、位置によってシアニジン、ぺオニジン、マルビジン、ペラルゴニジン、デルフィニジンならびにペチュニジンなどに分類されます。

引用:東洋インキ製造株式会社.色素組成物.特開2003-292810(P2003-292810A).2003-10-15

どんなことが期待される?

チョウマメ花の粗抽出物は(1)清紫色のアントシアニン系色素であるテルナチン類(ポリーpークマリル化デルフィニジン3,3′,5’ートリグルコシド)を含み、高い色調安定性をもつこと(2)伝統的に食品の着色料として実際に使用され続けていることから、安定性で問題は少ないものと考えられていること(3)実用化された青色系天然色素の数が少ないこと(4)テルナチンBとD類が主要色素として含まれ適度な抗酸化活性をもつことなどより、新規な多機能性天然色素として、食用色素、化粧品及び疾病予防食品素材などの応用が期待されます。

引用:寺原典彦・西山和夫.チョウマメ花アントシアニン色素の抗酸化活性に関する研究.2000年